海の風に吹かれて実ったフルーツアイランド奄美大島
パッションフルーツ きゃしなふ農園 ~生産者さんを訪ねる その3~

2019.7.24

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南部のきゃしなふ農園へ

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奄美大島は広い。空港から1時間半ほど南下するとそこはもはや南国。瀬戸内町にある「きゃしなふ農園」はここにある。わかりにくいのでマネン崎展望台で、農園主の増麻那美(ますまなみ)さんと待ち合わせる。
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マネン崎はトルコブルーからコバルトブルーの海が広がるとてもきれいな岬だ。朝から薄曇りだった天気が、岬に着いたらパーッと晴れて奄美らしい強い日差しに変わった。
増さんの案内できゃしなふ農園に伺う。producer_03_9966
増さんは、ハウス栽培でパッションフルーツを作っている。

パッションフルーツを作ったわけ

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増さんは、奄美大島で生まれ育った。お祖父さんは台湾などから来たパッションフルーツをここで始めて経営栽培した人。増さんにとってパッションフルーツはいつも身近にあり、小さい頃から畑の実をもいで食べて育ったのだという。この町は、昭和30年代からいち早くパッションフルーツを作っていた。
増さん自身は、その後、東京の学校で学び、東京や福岡で医療関係の仕事をしていた。しかし、311の時に東京で被災し、それがきっかけで戻ることにした。
「そろそろ戻ろうかなと思っていた時期に震災。やはり家族のそばで暮らしたいと思いました。そして、叔父が作っているパッションフルーツを私も作ることにしました。」
ハウスを見せていただく。
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6月中旬になり、パッションフルーツはそろそろ熟す時期。中に入るとシワ一つなく、大事に育てられた箱入り娘のように美しい実がたわわに実っていた。
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上の方から濃い赤紫に熟していくが、色づいた実はネットに包まれていた。これは完熟するまで枝につけておきたいのと、地面に落ちると傷がつくので、タイミングを見て1個ずつ包むのだとか。producer_03_9747
じっくりと枝で熟れてもらうように、さらに一つ一つの果実に補強もしている。ここのパッションフルーツは大変な手間ヒマをかけて育ててもらっているのだ。だからか、なんて美しいのだろう!ピカピカ輝いている。
「もともとパッションフルーツが大好きで。香りも味も好き。どうぜ作るなら自分の好きなものをと思って。美味しいところを食べられるし(笑)。部屋に置いて熟した実の香りも好き!」
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ハウスには350本のパッションフルーツがあり、約15000個の果実が収穫できる。producer_03_9874
すべて無農薬栽培で、増さんが一人で作っている。
「10月から12月は一息つけますが、今は手一杯。全国のお客様に直販もしていますし。ハウスを使うのは、風雨などの環境を調整し、虫から守るため。パッションフルーツは本来、ジャングルの木陰に這うようにして育つので、ハウス栽培では、温度管理と水分管理に気をつけます。」

そう言って増さんは、枝の一番上で熟したパッションフルーツをもいでproducer_03_9757
奄美大島でよく飲まれている「みき」という発酵飲料の上に果肉をのせて出してくださった。名付けて「みきパッション」producer_03_9918
香り高くキュッと酸味のある果肉と、ほんのり甘いみきが合って、とまらない美味しさ!暑い時期は特に、渇きをいやしてくれる最高のおやつだ。
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「奄美大島って、元気になる土地だと思うんです。友達が大勢来ていますが、見ていると、何か溜まったものを放電して充電していく場所だなと感じます。それで、気を養うという意味のきゃしなふ農園という名前をつけたんです。」
将来は奄美大島を丸ごと味わってもらう宿をやりたいと、増さんの夢はふくらむ。その時は、ぜったい来ますね!producer_03_9973

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