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阿蘇が生んだ世界ブランド!味覚賞金賞に輝く牛乳とヨーグルトドリンク

阿部牧場(熊本県)

「阿部牧場」は、世界に誇るカルデラを持つ阿蘇の大自然の中、循環型酪農から自社ブランドの乳製品の製造・販売までを手がける酪農家。牛乳の「ASOMILK」は、世界的に優れたパッケージデザインを表彰する「ペントアワード」の金賞を2011年に受賞しました。

「今度は中身を評価してもらいたいと思って、ベルギーで行われる『国際味覚審査機構』(世界中の味覚的に優れた食品および飲料品の審査、表彰を行う独立機構)のコンテストに応募したところ、2012年に牛乳で2ツ星をいただきました。その後、阿蘇の大水害があり、『阿蘇に明るいニュースを届けたい』という思いから、よりいっそう奮起。加工法を改善し、また、牧草も良質なものを育てることができ、2013年に再度エントリーしたところ、牛乳とヨーグルトドリンクの両方で3ツ星の優秀味覚賞を受賞しました。日本でこのジャンルでの星の受賞は当社のみなんです。本当に嬉しかったですね」と、企画部長・橋爪伸典さん。「或る列車」では、この話題の3ツ星牛乳とヨーグルトを使用したスイーツをご用意する予定です。

橋爪さんに牧場内を案内していただくと、ひろびろとした牛舎で牛たちが自由にのびのびと暮らしており、美味しい生乳が取れる理由に納得です。牧草はほぼ100パーセント自家産。東京ドーム約30個分という広大な敷地に、土づくりからこだわった健やかな牧草が育ちます。

「牛乳はにおいが移りやすい食品なので、餌にはこだわっています。『アベミックス』と呼ぶオリジナル飼料も、配合する穀類を厳選。味に敏感な方に、『あ、ここの牛は米を食べているのね』と、何が入っているかを言い当てられたこともあります。生乳は63℃で30分間低温殺菌し、牧草の香りをふんわり感じる、自然の甘さが際立つ牛乳に仕上げます。ヨーグルトは、そこにブルガリア菌を加えて4時間発酵させた後、12時間低温熟成することでまろやかな味になります。牛乳もヨーグルトドリンクも味の決め手は生乳なので、これからも豊かな環境の中で自然と共生する酪農スタイルを真摯に続けて行きたいですね」(橋爪さん)

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