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洗練とあたたかみが同居する、白磁手彫りの器

一真窯(長崎県)

モダンなデザインで人気の波佐見焼。その中でも「一真窯」は白磁に手彫りをほどこしたハイセンスな器で有名です。「色染絆スクウェアプレート」という、白磁手彫りに染付をほどこした作品は、2014年の長崎デザインアワードの大賞を受賞。全国にファンを持つ、今もっとも波佐見で注目されているといえる窯元です。

清潔感はあるものの冷たい印象になりがちな白磁に、手彫りであたたかみをプラス。独創性あふれる器は、和洋問わずどんな料理にもなじみ、テーブルを美しく演出してくれます。

「白磁手彫りに使う素材は、陶石を原料にした磁器で、素焼き前の生地の段階でカンナという道具を使い、彫り込んでいきます。白磁の個性を生かすためにこの技法を用いているんです。ひとつひとつが手彫りですので、ハンドメイドならではの味わいもお楽しみいただければ嬉しいです」と、窯主の真崎善太さんは言います。部分的にぎりぎりの薄さまで彫ってあるため、光にあてれば透けて見えるほど。まるでガラス器のような繊細な姿に、匠の技を感じます。

白磁手彫の器は、コーヒー・ティーカップ、エスプレッソカップ、ティーポット、シュガーポット、ミルクピッチャーで登場。カップとポットには面取りと呼ばれる手法がほどこされ、ミルクピッチャーにはライン彫り、シュガーポットには石垣彫り…と、それぞれに個性的な柄が光ります。

そして、ミニャルディーズをのせるスクエア皿には、それぞれに型押しされた「或る列車」のロゴタイプがほどこされ、スイーツをお召し上がりいただくと、お皿ごとに異なる3種のロゴがあらわれる趣向です。

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